米国防高等研究計画局(DARPA)は、量子コンピューティングに関する革新的なアプローチにより、従来の予測をはるかに上回るスピードで実用規模の運用を実現できるかどうかを判断するため、「Undexplored Systems for Utility-Scale Quantum Computing(US2QC)」という新しいプログラムを開始した。このプログラムは、4つのフェーズからなる5年間のプログラムだと考えられる。DARPAは 2022年2月、プログラムの提案を求める資金提供機会の公告を掲載した。最終的には汎用的な量子コンピューティングを実現できるフォールトトレラント量子コンピュータを開発することが目標になる。
このプログラムには、フォトニックベースアプローチの PsiQuantum、中性原子ベースアプローチの Atom Computing、トポロジカル量子ビットアプローチの Microsoft が参加することが決まっている。はじめに、各社が設計コンセプトを提示し、その後のフェーズでは、そのコンセプトに基づいたシステムを設計、構築、テストし、ユーティリティスケールの要件を満たすことができるかどうかを確認する予定だ。この3社の選定に関する詳細は、DARPAのプレスリリース 、PsiQuantumのプレスリリース 、Atom Computingのプレスリリース 、そして Microsoft の記事 を参照。