現在のトレンドの1つは、量子コンピューティング企業が古典的な技術によるサービスを展開しているコンサルタントやその他の組織と提携を進めていることだ。これにより量子企業は、これまで付き合いのなかった顧客に対して販売網を広げることができ、またコンサルタントにとっては、自社のソリューション・ポートフォリオに新たな技術を加えることになる。最新の例では、イオントラップ量子プロセッサーを提供するIonQが、BearingPointと協力し、欧州の顧客に IonQシステムへのアクセスやプロフェッショナル・サービスを提供している。
これまでIonQは、ヨーロッパではほとんど存在感を示していなかったが、直近でQuantum Baselとスイスに量子データセンターを設立することで合意したため進出への足掛かりとなりそうだ。BearingPointは24カ国で事業を展開しており、世界中で1,000を超えるクライアントと取引している。両社は、量子知識の普及を推進して、欧州の顧客に量子ユースケースの探求を促すために協力していく。
BearingPointとの契約発表は、IonQのプレスリリースを参照。
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オリジナル記事:Quantum Computing Report
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi