NVIDIAは、今週開催された 「International Conference for High Performance Computing, Networking, Storage, and Analysis」 カンファレンスの中で、同社のソフトウェアプラットフォーム 「CUDA Quantum」 を利用する量子エンドユーザーや量子プロバイダーとのコラボレーションをいくつか発表した。
最初の共同研究は、化学メーカーのBASFと協力して、都市の排水から有害金属を除去できるニトリロ三酢酸 (NTA) と呼ばれる化合物をシミュレートすることだ。BASFはNVIDIAのスーパーコンピュータ 「Eos H 100」 で60量子ビットのシミュレーションを行い、この化合物をモデル化した。これは、BASFがこれまでに実行した最大のシミュレーションである。
2つ目は、量子ソフトウェア企業のClassiqとテルアビブ・サラスキー医療センターとの共同研究である。生命科学とヘルスケアにおける量子技術の応用の可能性を研究することに重点を置く。また、非量子専門家がライフサイエンス研究で使用する量子アプリケーションを開発できるよう、トレーニングの提供も行う。
また、将来のハイブリッド量子アプリケーションの開発を目的としたIQMと提携。最後にTerra Quantumは、GPUを通じて量子・古典のハイブリッドコンピュティングのために、NVIDIAと協力することを発表している。
これらの協力関係やその他の詳細については、NVIDIAサイトのブログ記事を参照。また、IQM、Classiq、
がそれぞれ発表した、NVIDIAとの提携に関するプレスリリースも確認できる。
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オリジナル記事:Quantum Computing Report
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi