[ Drawing of the Qu-Source Entangled Photon Source. Credit: Qunnect ]
Qunnectは、ニューヨーク州ブルックリンにおいて量子ネットワーク・コンポーネントを開発している。今回、「Quantum World Day」を記念して、現在の進捗状況に関して幾つかの発表を行った。1つ目は、ブルックリン海軍工廠にある同社の施設を拡張し、4,000平方フィートの研究開発施設と、GothamQネットワークのための1,500平方フィートのネットワーク研究ハブを設置したこと。2つ目は、高性能なエンタングル光子源。Qu-Source と呼ばれるこの装置は、795nmと1,324nmの光子対を1秒間に1,000万対以上、95%以上のベル状態の忠実度で生成する。この性能は、これまでに報告されたどの原子源よりもはるかに高いものであると同社は主張している。795nmの光源は原子装置と損失を少なく接続でき、1,324nmの光源は、テレコム光ファイバーネットワークで一般的に使用されている波長と互換性を持つ。Qu-Source は、同社の他の製品と同様、室温で動作するように設計されており、現場でのデバイス導入が容易となっている。
同社は、ブルックリンとクイーンズを縦断する34kmの光ファイバーループで、他の製品とともに Qu-Source をテストしている。この光ファイバーループは、同社が構築している「GothamQ」と呼ばれる大都市圏の光ファイバー網の一部だ。この件に関する詳細は、同社が提供するプレスリリース で、また、Qu-Source の詳細については、arXiv に掲載された技術論文 や、Qunnect の全デバイスの製品ページ 確認できる。
=============================
原記事(Quantum Computing Report)
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi