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SandboxAQ、量子人材育成に向けた取り組みを指導する学術諮問委員会を設立。


SandboxAQは、元々Alphabet (Googleの親会社) 内のグループとして設立された会社で、人工知能 (AI) と量子テクノロジーを活用するソフトウェアアプリケーションを追求するために2022年3月にスピンオフされた。


同社はこの分野で現在訓練を受けている人々のレベルは、今後数年間に必要とされるレベルには遠く及ばないと考えており、解決に向けた取り組みを行おうとしている。


取り組みの1つには、大学院生やポスドクが現実世界の問題についてSandboxAQの研究者と協力する機会を持つレジデンシー・プログラムがある。このプログラムは、グループがまだAlphabetの一部であった2016年に開始され、その後の数年間ですでに15か国から数百人の人材を育成している。


もう1つの取り組みは、多くのプログラムを持つアカデミアに対するものだ。彼らはいくつかの大学と協力してカリキュラムの開発を支援し、AIや量子のトピックに関する講演やセミナーを開催しているほか、教員や学生に対して助成金やフェローシップの形で資金援助を行っている。最近では、ニューヨーク市立大学 (CUNY) に学部生向けのフォトニクス・ラボを後援するために20万ドルの助成金を提供した。全体で30の主要な大学や教育組織と様々なトレーニングプログラムを行っていることを伝えている。


また、SandboxAQが量子コンピューティングの人材育成に取り組んでいる3つ目の分野は、グローバルシステムインテグレーターのEYやDeloitteと提携して大企業の従業員がAIや量子技術の最適な活用方法を理解できるようにスキルアップを図る活動だ。同社は、新技術に対応できる組織とそうでない組織を分ける「AQディバイド」と呼ぶものが存在すると考えている。


SandboxAQは、プログラムを可能な限り効果的なものにするため、学術諮問委員会を設置し、それは現在以下の11名で構成されている。


  • Dr. Fei Fei Li – スタンフォード大学セコイア教授(コンピュータサイエンス)、元Google Cloud AI/ML担当副社長/チーフサイエンティスト

  • Dr. Steven Chu – ノーベル賞受賞者、元米国エネルギー省長官。物理学教授、スタンフォード大学分子細胞生理学教授

  • Dr. Jelena Vuckovic – スタンフォード大学工学部グローバルリーダーシップ教授、電気工学教授兼フォーティネット創設者講座教授、応用物理学教授、ナノスケール・量子フォトニクス研究室リーダー

  • Dr. Andreas Hülsing – アイントホーフェン工科大学(オランダ、アイントホーフェン)准教授

  • Dr. Douglas Stebila – カナダ、オンタリオ州ウォータールー大学組合せ最適化学科暗号学准教授

  • Dr. Mark Smith - スタンフォード大学医薬化学部長、リボサイエンスLLC共同設立者

  • Dr. Gerald Gilbert – マサチューセッツ工科大学(MITRE)コーポレート・チーフ・サイエンティスト、フェロー兼量子システム・ディレクター

  • Dr. Samir N. Khleif – ジョージタウン大学ロンバルディ総合がんセンター免疫学・免疫療法センター長兼腫瘍学教授。

  • Dr. Mattia Butta – チェコ工科大学 電気工学准教授

  • Dr. Henry Kressel – ウォーバーグ・ピンカスのスペシャル・リミテッド・パートナー、RCAデイヴィッド・サーノフ研究所元副社長

  • Dr. John Seely Brown – デロイト エッジセンター元独立共同議長、学習研究所元共同設立者、ゼロックス元チーフサイエンティスト、パロアルト研究所(PARC)所長

SandboxAQは、ニュースリリース、ブログ記事、Webページなど、これらの取り組みに関する追加情報を提供するいくつかの項目を掲載している。

活動の多くをまとめ、アドバイザリーボードも発表しているプレスリリース、大学とアップスキリングプログラムを扱った2つのブログ記事はこちらこちら、レジデンシープログラムの詳細を追加したWebページ、教育プログラムのWebページ、それぞれを参照してほしい。



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オリジナル記事:Quantum Computing Report

https://quantumcomputingreport.com/

翻訳:Hideki Hayashi

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