多くの政府、そしてその他の関係者。彼らは、GPSシステムのような全地球航法衛星システム(GNSS)の代替となるナビゲーション・システムの開発に大きな関心を寄せている。GNSSシステムが電波干渉や妨害、その他の理由で利用できない場合を考えているからだ。
研究されている代替案のひとつは、高感度磁気センサーを使い地球の磁場をマッピングし、船や飛行機に搭載されたセンサーで磁場を感知しながら移動するというものだ。この方法は、地球の磁場が一様ではなく、場所によって異なるという事実を利用している。
Magquestという米国国家地理空間情報局によって創設されたコンペティションがある。世界磁気モデル(WMM)を作成するための適切なソリューションを見つけるために2019年3月に開始されたものだ。
SBQuantumは、パートナーであるSpire Globalとともに、このチャレンジの最終フェーズに招待された3社のうちの1社に選ばれたことを発表した。このフェーズは2023年9月に始まり、2025年半ばにファイナリストのソリューションを宇宙で打ち上げる予定である。
SBQuantumの磁気センサーは、窒素空孔(NV)ダイヤモンド技術に基づいたものだ。非常に小さな体積で4軸に沿った磁場の大きさと方向の両方を感知することができる。
同社のソリューションには、より正確で安定した測定値を提供するために、磁場の干渉を補正する機械学習アルゴリズムが使用されている。そして、Spire Globalの衛星、地上局、データ処理用の既存インフラと結合される。
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オリジナル記事:Quantum Computing Report
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi