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コラム:静かなる量子の冬

By Yuval Boger


「量子の冬」という言葉が登場し、量子コンピューティングに対するベンチャーキャピタル(VC)の投資が枯渇するかもしれないと話題になっています。その結果として、過度な期待が減り(それ自体は良いことかもしれませんが)、企業の統合が進み、新規参入が減り、資金力のある企業でもリソースを節約しようとして、事業の規模を縮小していくかもしれません。


あまり議論されていないのは、大企業内のリソースが、量子から静かなにシフトしていいること。先進的な企業は、有望なユースケースを探すために、調査用量子チームを作っています。競合他社に対抗するための一環として、比較的小規模で内部的に能力開発を行っているのです。


これら企業の一部では、量子から「GPT」という名前のついたものに部分的に移行する事態となっています。私は量子コンピューティングの世界に関わっているので、このような変化の姿を見たくはないのですが、イノベーション予算を最大化しようとしている CIOにとっては、一面、理にかなっているとも言えるでしょう。


要するに、量子コンピューティングが有形のROIを提供するのはいつになるのでしょうか? 2年後? 5年後? 10年後?そして、それはどの分野で?最適化?化学?機械学習?


一方で、CIOは今日の新しい AIツールに興奮し、比較的短期間で自動化されたカスタマーサービスやクレームレビューの迅速化、半自動ジャーナリズムなどを実現する方法を容易に思い描くことができるでしょう。


AIと量子、2つの時間軸を混同してはいけないと注意する人もいるでしょう。AIはより成熟しており、TRL(技術成熟度)も高いけれど、一方、量子コンピューティングは企業においてより探索的な段階にあるのだと。CIOは、短期的な利益のために長期的な利益を犠牲にしてはならない、と言うのです。


また、量子コンピュータの分野では、この2つの分野を融合させようとする動きが活発です。まもなく公開されるポッドキャストのエピソードで、Zapataの幹部は、生成 AIは量子コンピューティングの非常に有望なユースケースであると述べました。


しかしまた、「これもまた過ぎ去るもの」と言って、ChatGPT に対する興奮は過大評価だと言う人もいます。


私にとって、量子コンピュータがエキサイティングで有望である理由は、今も変わっていません。ますます強力な量子コンピューターが毎月のように登場し、アルゴリズムの開発は急速に進んでおり、さまざまな様式を持つマシンが公開実験に利用できるようになり、教育への渇望はかつてないほど高まっています。CIOは、量子駆動のビジネス上の優位性に向けて辛抱強く前進しておかなければ、どうしようもなく遅れをとってしまうかもしれません。


※著者紹介:Yuval Boger

量子テクノロジーとビジネスの接点で活躍する経営者。「スーパーポジション・ガイ」「キュービット・ガイ」として知られ、LinkedInまたはこのEメールで連絡を取ることができる。



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原記事(Quantum Computing Report)

https://quantumcomputingreport.com/


翻訳:Hideki Hayashi

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