量子インターネット実現のための課題の1つは、光ファイバーケーブルで情報を伝送する際に、フォトニクス特有の信号損失が発生することだ。信号のレベルが小さすぎて検出できなくなるため、100Km程度が限界とされている。従来の信号では、リピータを設置して信号を再生し、次のセグメントまでトラバースすることができるので問題はない。しかし、量子ビットはコピーできないという「クローニング禁止定理」があるため、もつれた光子の場合、そう簡単にはいかない。そこで、この機能を実現するために、エンタングルメントスワップなどの量子技術を用いた「量子リピータ」という代替手段の研究が盛んとなっている。
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