Archer Materialsは、半導体製造ファウンドリ大手GlobalFoundriesとの協業を発表した。GlobalFoundriesは、Archerの12CQ量子チップ技術を量産製造を目的として製造する。これまでArcherは、シドニー大学ナノサイエンスハブにある研究・試作ファウンドリー中核研究施設において、同社のチップ技術の開発を進めてきた。この技術は、カーボンナノスフィアベースのデバイスに、電子スピンを介して量子ビットを格納することに基づいている。一般的に、大学の施設などは、初期の研究開発や開発には適しているが、大量生産や高精度な製造には、大量生産の半導体ファウンドリが遥かに適している。
Archerは、GlobalFoundriesが支援する4番目の量子企業。他には、PsiQuantum、Equal1、Xanaduがある。GlobalFoundriesは最近、米国防総省(DoD)の空軍研究所(AFRL)から、PsiQuantumのフォトニック量子コンピュータのコンポーネント構築のために2,500万ドル(約350億円)の助成金を受けた。
Archerの12CQ技術は、PsiQuantumが使用しているフォトニック技術とは大きく異なるため、この資金で支援された機器や人材がArcherプログラムに使用できるかどうかは不明だ。このパートナーシップに関する追加情報は、Archerのサイトに掲載されているニュースリリース を参照。