2022年9月期、Arqit の売上高は約2,000万ドル(約27億円)で、内訳は、同社の QuantumCloud を利用する5件の契約による720万ドル(9,8億円)、欧州宇宙機関からのプロジェクト契約収入1,280万ドル(約17.5億円)からなるその他収入だ。管理費は7,220万ドル(約99億円)で、営業損失は5,210万ドル(約71億円)。昨年2021年度の売上高は4万8,000ドル、管理費は1,460万ドル、営業損失は1億7,260万ドルだったという。また、Fortinet、Amazon Web Services Partner Network、Dell Technologies、Traxpay GmBH、Sovereign Cloud Australia Pty Ltd、Nine23 Ltd と各種パートナーシップの継続を発表している。
特に注目すべきは、SEC 20-Fフォームとプレスリリースに含まれている項目である。まず、QuantumCloud の暗号化サービスで衛星を使う必要がなくなることを決定した。彼らが取り組んできた地上波の共通鍵合意技術は、衛星ベースのソリューションと同じくらい強力であるため、衛星技術に取り組み続ける必要はないと結論付けたのである。同社は、これまでに開発した衛星ハードウェアとIPを売却し、その技術資源を地上ソリューションに集中させる予定だ。
同社はまた、GCHQ 英国国立サイバーセキュリティセンター認定センターであるサリー大学によって実施された暗号鍵のセキュリティについて独立したレビューを受け、その共通鍵アプローチが検証されたことを発表した。
最後に、Arqit と Centricus Acquisition Corp. のSPAC合併について、米国証券取引委員会(SEC)が事実関係を調査しており、同社は調査に協力していることを明らかにしている。
これらの件に関するリンク情報は以下の通り。
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