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D-Wave、制約付き2次モデル(CQM) ハイブリッドソルバーの性能を強化


D-Waveが提供する技術において注目されるべきもののひとつに、3種類のハイブリッドソルバーのポートフォリオがある。これはユーザーが問題を指定すると、それを量子アニーラー上で実行できるプログラムに変換するもの。


現在、同社は3種類のソルバーを用意している。


  • BQM (Binary Quadratic Models) - バイナリ変数(Oまたは1)のみを使用し、解に対する制約の指定はサポートしない

  • DQM (Discrete Quadratic Models) - 離散変数(整数または変数の特定の選択肢のセット)を使用し、制約はサポートしない

  • CQM (Constrained Quantum Models) - 二項変数、離散変数、連続変数をサポートし、解に対する制約の指定もサポートする


それぞれのソルバーは、ある課題タイプに特化している。特にユーザーは、CQMソルバーが制約を処理する能力が実世界で役立つと感じるだろう。数学的には最適だが、現実には実行不可能な解を返すような最適化プログラムは求めていない。


代替の最適化ソリューションの中には、制約を指定することができない場合がある。このような実行できない状況に対してペナルティ関数を導入することで回避する方法もあるが、開発するユーザーにとっては便利とは言えないだろう。


D-Waveは、これらのソルバーの機能を引き続き改善しており、CQMソルバーの機能についても改善を発表している。テストした2045の問題のうち80%で最良の解答を提供して、BQMやDQMよりも継続的な改善を示している。


D-Waveはこの開発についてプレスリリースを発表、またこのテストに関するテクニカルレポートも発表している。



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オリジナル記事:Quantum Computing Report

https://quantumcomputingreport.com/

翻訳:Hideki Hayashi

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