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D-Wave、ゲート型量子コンピューティングの開発プログラムに進展


D-Waveは、テスト・チップの初期結果をいくつか発表した。これは、使用計画を進めているフラクソニウム超伝導量子ビットの特性を評価するために開発しているものだ。IBM、グーグル、リゲッティなどは、トランスモン量子ビットと呼ばれる超伝導量子ビットを使用している。D-Waveは、他の超伝導プロセッサー・メーカーとは異なる道を歩んでいる。フラクソニウムのアプローチはより新しく、フラックス量子ビット回路とチャージ量子ビット回路の両方の特徴を兼ね備えている。


フラクソニウムによるアプローチは、より優れた緩和(T1)コヒーレンス時間を提供できる可能性があること、低エネルギー状態と高エネルギー状態の分離が大きく状態リークが少ないこと、低い周波数で動作するため制御の複雑さが単純化されることなどから、トランスモンより優れていることが証明されるだろうと考えている。


D-Waveは現在、このチップの特性評価を行っており、T1(緩和)時間は100マイクロ秒台、T2R(ラムゼイ脱フェーズ時間)は10マイクロ秒台、実効フラクソニウム温度は18ミリケルビンという初期測定値を報告した。


同社によれば、この初期の結果は、すでに文献で報告されている他のフラクソニウム回路に匹敵するものであり、この進展にとても満足しているという。この初期結果は発表されているプレスリリースを参照してほしい。



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オリジナル記事:Quantum Computing Report

https://quantumcomputingreport.com/

翻訳:Hideki Hayashi

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