[ Dell + IonQ Hybrid Classical/Quantum Computing Components. Credit: Dell Technologies ]
Dell Technologiesは、PowerEdge Classicサーバー上で動作する Qiskit Dell Runtimeという新しいソフトウェアを発表し、古典/量子のハイブリッドソリューションを提供する。この開発は、1年前に報告した Dellの量子ソフトウェアと IonQの量子シミュレータ(vQPUソフトウェアと呼ぶ)を連携させる機能の延長線上にある。今年の発表で最も大きな変化は、このソフトウェアがインターネット経由で IonQの リアル Ariaプロセッサと接続できるようになったことだ。
通常、Dell PowerEdge サーバーは、ユーザーの敷地内に設置される。このサーバーは、Qiskit、Cirq、Pennylaneを含むさまざまな異なる言語で、ユーザーから量子プログラムを受け取る。Qiskit Dell Runtime は、 IonQ側でキューの遅延がないよう管理されて、インターネット経由で IonQシステムに直接プログラムを投入し、古典と量子の実行を密接に統合。古典/量子のプロセッサーを行き来する必要がある変分アルゴリズムについては、IonQが予約機能を実装し、ジョブが完了するまで QPUがそのジョブ専用に確保されるようになっている。Dellのソフトウェアは柔軟性があり、将来的に他のシミュレータや量子プロセッサにも対応できるよう設計されている。
この機能に関する追加情報は、Dell発表のプレスリリース、 IonQ発表のプレスリリース 、およびDellのサイトの量子コンピューティングページ に掲載されている。Qiskit Dell Runtime ソフトウェアはオープンソースであり、GitHubからアクセス できる。
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