Quantum Computing Inc.(QCI)が、量子フォトニック・スタートアップの「QPhoton」を買収したことを5月に、さらに7月には、QPhotonデバイスを使ってBMW/AWS Quantum Computing Challengeで車両センサー配置を最適化したことをお伝えした。今回、同社が「Dirac 1 Entropy Quantum Computing (EQC) system」と呼ぶプロセッサを、サブスクリプションサービスそいてウェブ上で一般公開することを発表した。この装置は、最適化問題を解決するために設計されており、QCIのQatalyst™ソフトウェアと連動して完全なソリューションを提供する。10時間のアクセスを提供する入門的なプログラムから、Dirac 1マシンへのフル専用アクセスを提供するプランまで、複数の異なるアクセスプランを提供する予定だ。
Dirac 1 Entropy Quantum Computerは、現在他のベンダーが提供しているゲートモデルマシンとは異なる動作をする。同社は、このデバイスが環境とのバックアクションを利用して、量子システムをコヒーレンスのない部分空間へと進化させることを示している。詳細は、こちらのビデオ から確認できる。また、今年の第4四半期には、「Dirac 2」を発表する予定になっている。より大規模で複雑な最適化問題を解くことができるとしている。このプロセッサーとQCIの新しいサブスクリプションプランに関する追加情報は、プラン開始を発表したニュースリリース およびDirac 1サブスクリプションサービスに関する追加情報を提供するページ を参照。