Dualityは、シカゴ大学の Polsky Center for Entrepreneurship and Innovation と、Chicago Quantum Exchange(CQE)が共同で運営している、量子スタートアップのためのアクセラレータ。また、創設パートナーとして、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、アーゴン国立研究所、および P33 が参加している。
Dualityは、新しい量子スタートアップ企業をメンターシップ、施設、および 5万ドル(約700万円)の現金でサポートするために、2021年4月に設立された。毎年 7月から翌 6月までの 12カ月間のプログラムがあり、既に成功経験を持つ。Cohort 1のメンバーであった量子ソフトウェア企業の Super.tech が2022年5月に Infleqtion(以前はColdQuantaとして知られていました)によって買収されている。
Cohort への参加は競争がある。申請書は春に提出され、審査プロセスを経て選ばれる。Cohort 3 に選ばれた 4つの企業は以下の通り。量子コンピューティングと量子ネットワーキングの両方に関わる企業だけでなく、ハードウェア、ソフトウェア、コンポーネントと、混在した企業が選ばれている。
Icarus Quantum (Boulder, Colorado) :安全な量子インターネットのためのスケーラブルなソリューションを開発している。その破壊的なテクノロジーは、量子光を確実かつ効率的に発生させる。市場に出ている他の発生装置がほんのわずかな時間しか機能せず、量子ネットワークの範囲を制限しているのとは対照的だ。
Ingenii (ニューヨーク州ニューヨーク):インパクトの大きい生命科学や環境科学のユースケースにおいて、量子コンピューティング採用を加速させる。これは、自動化と AIで強化されたベンチマークとエラー緩和を備えた、すぐに使える形式の量子アルゴリズム・コンテンツを消費者に提供することで実現している。
Ki3 Photonics (カナダ、モントリオール):広帯域量子信号の生成と処理のためのフォトニクス・ハードウェアを開発している。その製品は、光ファイバーネットワーク上での量子フォトニクス信号のスケーラビリティ、エネルギー消費、配信効率の問題を解決するものだ。
reOrbital (カリフォルニア州ハーモサビーチ):微小重力下で製品を大量生産する最初の企業となるために、物流イノベーションを利用している。微小重力下での製造を実現することで、同社は光学、ナノ材料、半導体の改良を可能にし、量子の成長を加速させる。
これらのチームに対して、Dualityプログラムでの成功を願い、今後の発展についてのさらなるニュースを楽しみにしていたい。
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原記事(Quantum Computing Report)
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi
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