D-Waveの第 1四半期の売上は 160万ドル(約2.2億円)、ブッキング(予約額)は 290万ドル(約4億円)だった。対して、前年の2022年第 4四半期の売上高は 240万ドルで、ブッキングはほとんどなかったようだ。2023年第 1四半期の調整後 EBITDA損失は1,690万ドル(23.8億円)であったが、前年同期の2022年第 1四半期の損失は980万ドル(13.8億円)。純損失は2,480万ドル(約35億円)だった(前年同期は1,160万ドル(約16億円))。
2022年12月31日時点のキャッシュポジションは 710万ドル(約10億円)だったが、今四半期のキャッシュは約 900万ドル(12.6億円)だった。営業損失を出したにもかかわらず、同社はエクイティ・ライン・オブ・クレジット (ELOC) を利用してキャッシュポジションを維持することができた。これまでに同社は、利用可能な総額1.5億ドル(約210億円)のうち約 2,000万ドル(約28億円)を ELOCで調達している。同社は2023年の総売上を 1200万ドル– 1300万ドルと予測しており、これは2022年比で約75%の増加に相当する。多くの量子企業では、特定の四半期に多額の請求が発生する可能性があり、四半期ごとの売上成長が順調ではない可能性があることを意味する 「乱雑な」 売上を経験することになる。D-Waveは、2023年第 2四半期には収益が増加するとの見通しを示している。
同社は、顧客基盤を拡大し、Interpublic Group、Unisys US、POLARISqb、Quantum Algorithms Instituteを新たに加えている。平均取引規模が増加し、予約数が5四半期連続で四半期ごとに増加したことを示した。また、最近 Nature誌に掲載された論文では、3Dスピンガラス問題の古典的な解よりも優れた量子アニーリング解が示されていることを指摘している。さらに、機械学習アプリケーションの機能選択のための新しいハイブリッドソルバープラグインも発表した。
D-Waveの第 1四半期決算の詳細は、プレスリリース を参照。
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原記事(Quantum Computing Report)
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi
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