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EuroHPC JUは、合計予算1億ユーロ (約157億円) で、6つの異なるヨーロッパのHPCセンターとQCホスティング契約を締結する

欧州ハイパフォーマンス・コンピューティング共同事業(EuroHPC JU)は、欧州連合(EU)、欧州諸国、および民間パートナー間の共同イニシアチブであり、ヨーロッパにおける世界クラスのスーパーコンピューティングエコシステムの開発を目指している。今回、チェコ、フランス、ドイツ、イタリア、ポーランド、スペインの 6つの異なるHPCセンターに、6つの異なる量子コンピュータの設置に対して資金提供を決めた。設置にかかる総費用は約1億ユーロ(約157億円)であり、EuroHPC JUが総額の50%を負担する。


EuroHPCはマシンの調達を担当し、各拠点とそれぞれの役割、権利、義務を定めたホスティング契約を締結している。これらのデータセンターでは、量子コンピュータが他の古典的なHPCシステムと統合されていく。


ホスティング契約の締結を発表したEuroHPC JUのプレスリリースと、各データセンターに関する詳細およびリンクは、EuroHPC JUのウェブサイト を参照。


以下は、各サイトに設置される予定のプロセッサーに関する情報である。



LUMI-Q

この量子コンピュータは、国際的なコンソーシアムである LUMI-Q によって、チェコのオストラヴァにある IT4Innovations National Supercomputing Center に 2024年に導入される予定です。LUMI-Q は、9つのヨーロッパ諸国から 15のパートナーで構成されている。このプロセッサは、少なくとも12個の超伝導量子ビットを、SWAP操作を最小限に抑えるための星型トポロジーで配置したもの。この設置に関する詳細なプレスリリースはこちらのリンクから。


EuroQCS-France

このプロセッサは、フランスを主導するEuroQCS-Franceコンソーシアムと、アイルランド、ルーマニア、ドイツのパートナーと共に、CEAのトレ・グラン・セントル・ド・カリュ (TGCC) に設置されます。


Euro-Q-Exa

このプロセッサは、フランスを主導する EuroQCS-France コンソーシアムと、アイルランド、ルーマニア、ドイツのパートナーと共に、CEAのトレ・グラン・セントル・ド・カリュ (TGCC) に設置される。このプロジェクトには、フランスのスタートアップ企業 PASQALのアナログ量子シミュレータと、光子ベースのプロセッサが含まれる。


Euro-QCS-Italy

この量子コンピュータは、イタリアのボローニャにあるCinecaデータセンターにホストされる、中性原子プロセッサである。


Euro-QCS-Poland

この量子コンピュータは、ポーランドのポズナンにあるポズナンスーパーコンピューティング・ネットワーキングセンターにホストされる、トラップドイオン・プロセッサである。


Euro-QCS-Spain

このマシンはアナログ量子コンピュータであり、スペインのバルセロナにあるバルセロナスーパーコンピューティングセンターにホストされる。



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原記事(Quantum Computing Report)

https://quantumcomputingreport.com/


翻訳:Hideki Hayashi

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