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富士通と理化学研究所、64量子ビットの量子・古典ハイブリッドコンピューティングプラットフォームを発表


[ Overview Diagram of the Fujitsu/Riken Hybrid Platform. Credit: Fujitsu ]


2022年8月には、超電導技術をベースとした量子コンピュータの共同開発を目的とした理研RQC-FUJITSU連携センターの設立についてニュースがあった。最終的な目標は、1000量子ビットをサポートするマシンを実現すること。富士通と理研は、64量子ビットの超伝導プロセッサーと、富士通が開発した最大40量子ビットの古典シミュレーションが可能な量子コンピューティング・シミュレータを組み合わせたハイブリッド・コンピューティング・ステッピング・ゾーンの立ち上げを発表した。


このプラットフォームは、AWS Lambdaのようなサーバレスコンピューティングサービスを介してクラウド経由でアクセスできる。このプロセッサーの量子ビット制御ソフトウェアはNTTが開発した。


富士通と理研は、富士フイルム株式会社、東京エレクトロン株式会社、みずほDIフィナンシャルテクノロジー株式会社、三菱化学株式会社などのパートナーとともに、シミュレータを用いた量子アルゴリズムの開発を研究している。量子シミュレータは、量子化学の材料・創薬への応用や、量子機械学習アルゴリズムの金融への応用を検討。この新しいマシンが利用可能になったことで研究者は、自分たちのアルゴリズムが実際の量子プロセッサー上でどのように動作するかを確認する機会を得ることになる。


富士通のWebサイトに、この64量子ビット・プロセッサーの開発に成功したことを発表するプレスリリースが掲載されている。



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オリジナル記事:Quantum Computing Report

https://quantumcomputingreport.com/

翻訳:Hideki Hayashi

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