アイルランド政府は 「Quantum 2030–A National Quantum Technologies Strategy for Ireland」 というタイトルの文書を発表し、 「Putting Ireland in a Quantum Superposition」 というコピーを付けた。他の多くの国で見られた取り組み足並みをそろえていく。彼らの目標は、2030年までに、アイルランドが量子技術の国際競争力のあるハブとして確立されることを保証することである。
4つの柱に基づきこの戦略が立てられている。基本となる4つは、研究、人材、国際協力、イノベーション、起業家精神、経済競争力における強力な能力の構築である。5本目の柱として、これらの能力を活用し、幅広い関係者に量子テクノロジーと実世界でのメリットを認知してもらうことがあげられている。
アイルランドは2020年に、ティンダル国立研究所で開発されたオンチップ・フォトニック量子ビット・プラットフォームを活用した量子コンピューティング技術を研究するため、多くの大学や企業のパートナーとともに、1,100万ユーロ(約18億円)の資金を拠出してQCoIr(Quantum Computing in Ireland)プロジェクトを設立した。アイルランドには、すでに古典的なハイテク企業が数多く存在し、EU加盟国でもある。そのため、量子プログラムを開発する際には、これらの資産も活用していくことになるだろう。
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オリジナル記事:Quantum Computing Report (by GQI)
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi