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Rigetti、マネーロンダリング検知にQCを使用する研究でイノベートUK助成金を獲得

Rigettiは、「量子コンピューティング・アプリケーションにおける実現可能性研究」コンペティションの一環として、英国のイノベート助成金を獲得したことを発表した。この助成金は、金融犯罪の特定と防止に重要な手法であるマネーロンダリング検知のための量子機械学習手法を強化するプロジェクトを支援するものだ。


Rigetti UK Limitedは、Rigettiの100%子会社である。HSBC、エジンバラ大学に拠点を置くQuantum Software Lab (QSL) 、National Quantum Computing Centre (NQCC) とこのプロジェクトで協力していく。このコンソーシアムは、量子コンピューティング技術の利用により、現在の最先端機械学習アルゴリズムの性能向上を目指している。


このプロジェクトでは、現在の異常検知量子機械学習モデルを拡張し、マネーロンダリングを示す異常行動を検知することに焦点を当てる。プロジェクトは2023年9月1日に開始され、期間は18ヶ月間。


マネーロンダリングは金融機関や社会にとって大きな脅威となっている。機械学習技術には、疑わしい取引に検知したり、刻々と変化する犯罪行動に適応したりすることで、金融犯罪を検知・防止する力がある。量子コンピューティングは、既存の古典的なコンピューティングのワークフローを強化する可能性を秘めており、ひいては機械学習の手法を改善することができるだろう。


コンソーシアムは、Rigettiの量子プロセッシング・ユニット(QPU)と量子ソフトウェアの活用に加え、HSBCの深い専門知識、ベンチマーク、異常検知のための古典・量子機械学習、エジンバラ大学の量子アルゴリズムに関する専門知識、NQCCの量子コンピューティングの機会とリソースに関する広範なネットワークを活用する。マネーロンダリング防止手法の改善に加え、このコンソーシアムは、英国の量子エコシステムを大きく強化し、量子コンピューティング分野のリーダーとしての英国の世界的地位を強化することを目指している。



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オリジナル記事:Quantum Computing Report

https://quantumcomputingreport.com/

翻訳:Hideki Hayashi

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