Microsoft の Azure Quantumチームは、Johnson Matthey と共に水素燃料電池技術の改善に取り組んでいる。ゼロカーボンの未来に向けて役立てていく予定だ。水素燃料電池には、フルセルの中で化学反応を促進させて電気を作るための触媒がある。白金は現在、触媒材料として最も優れたものだが、高価であり製造も難易度が高い。
研究の目的の1つは、触媒と同等の働きができる、より安価で入手可能な材料を見つけることである。現在、チームは古典的なスーパーコンピュータを使って研究しており、化学計算の速度が 50%向上するなどすでに大きな成果を出している。量子プロセッサが利用可能になるにつれて、この研究はより大幅な高速化を得るために、量子・古典プロセッサが連携して動作するハイブリッドワークフローへと移行を目指している。この研究に関する追加情報は、Microsoft の Azure Quantum Webサイトに掲載されたブログ に詳しい。
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原記事(Quantum Computing Report)
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi