By Carolyn Mathas
Multiverse Computing と Mila は、量子コンピューティングと量子インスパイアードを用いて、人工知能 (AI) と機械学習 (ML) の進化を目的にパートナーシップを締結した。この提携では、量子コンピューティングとML分野における新たなリーダーの育成にも注力している。Mila は、AI や ML を専門とする約1,000人の研究者がいるモントリオールの世界的主要大学のハブとなる研究センター。
Mila の研究者と学生は、モビリティ、エネルギー、ライフサイエンス、インダストリー4.0分野のユーザーが使用している Multiverse の量子インスパイアード ML技術にアクセスできるようになり、Multiverse は、Milaのテンソルネットワークと機械学習の専門知識を利用することになる。テンソル・ネットワークは、量子物理学に基づくモデルを用い、MLモデルの学習速度と精度を向上させて、量子技術を用いた機械学習モデルは、学習効率、実行時間、処理能力の向上が期待されている。
この協力関係はまず、バイオテクノロジーと製薬産業のユースケースに焦点を当て、おそらく農業技術やインダストリー4.0など、Mila の他の関係分野へ対応するために拡大していくだろう。
両社は、責任と倫理観を持ってAIを開発するというビジョンを共有し、急増するハイテク労働力のニーズを満たすためべく、専門家の育成に取り組んでいる。提携の詳細については、Multiverse Computingのサイトにあるプレスリリースを参照 のこと。