2022年6月に、ヨーロッパの大手クラウドプロバイダーである OVHCloud が、Quandelaと提携し「Percival」と呼ばれるフォトニック量子コンピュータエミュレータを顧客が利用できるようにすることを報じた。これにより、OVHCloud のユーザーは、将来の Quandela フォトニック量子コンピュータで実行可能な量子プログラムの開発を行い、エミュレートすることが可能となる。
今回 OVHCloud は、顧客が実際のハードウェアでプログラミングできるように、Quandela Mosaic プロセッサを購入した。Mosaic はモジュール式でアップグレード可能なプラットフォームであり、Quandela の eDelight光源とDMXモジュールのアクティブマルチ分離化を組み合わせて、室温動作の集積回路フォトニックプロセッサを実現。Mosaic は、アップグレードが可能で、2~12個のフォトニック量子ビットのサポートが可能だ。OVHCloud にインストールされている初期バージョンは 2量子ビットだが、ユーザーの要求に応じて大容量にアップグレードできる。詳細には、OVHCloud からこの購入を発表するニュースリリース が出ている。
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原記事(Quantum Computing Report)
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi