By Carolyn Mathas
POSCO Holdings(韓国最大の鉄鋼メーカー)、PASQAL、および Qunova Computingは、伝統的な鉄鋼製造のための量子コンピューティング技術を開発するために協力することを発表。
POSCO Holdings の新技術Hubは、PASQALと共同で量子AIアルゴリズムの研究開発を行う予定だ。POSCOグループのAI技術と、PASQALの量子コンピュータ技術を活用し、水素還元製鉄プロセス(HyREX)の最適化と、次世代電池材料の開発に集中する。
量子テクノロジーと鉄鋼
AIと量子技術は、鉄鋼プロセス環境の持続可能性を改善するなど、いくつかの潜在的な用途がある。世界鉄鋼協会によると、生産された鉄鋼 1トンあたり 1.89トンの二酸化炭素が大気中に排出されている。例えば、2020年には18億6000万トンの鉄鋼が生産されたため、直接的な排出量は約26億トンであり、世界の人為的な CO2排出量の 7%から 9%の間であった。
2023年に国家プロジェクトに採択された POSCO Holdingsのコンソーシアムは、量子コンピューターを活用して材料特性解析の精度を高め、時間を短縮する技術を開発する。
新しいプロセスを最適化し、コストを削減するスケーラブルなソリューションを見つけることは難しいが、鉄鋼製造に関する課題を特定するために、量子コンピュータはすでに使用されている。また、最適化の初期段階に。例えば、新日鉄は最近、ケンブリッジ量子コンピューティングや Honeywellと提携してサプライチェーンの効率を改善し、QUASIMプロジェクトでは量子コンピュータによる金属加工の可能性を調査している。
このコラボレーションを発表する新しいリリースは、こちらの Pasqal のWebサイト で。
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原記事(Quantum Computing Report)
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi
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