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Q-CTRLとDiraq、数百万ドル規模の3つの量子プロジェクトで提携


オーストラリアに本社を置くこの2社が、ニューサウスウェールズ(NSW)州主任科学者局と米国陸軍研究局がスポンサーとなる2つのプロジェクトで協力。Diraqはシリコンスピン量子ビットをベースとしたハードウェアを開発・提供し、Q-CTRLはエンドユーザー向けにハードウェアの能力を最大限に引き出す量子インフラ・ソフトウェア・ソリューションを提供する。


NSW州の助成金は、量子コンピューティング商業化基金(QCCF)と呼ばれるプログラムによるもので、現在TRL(技術準備レベル)がTRL 3〜7の段階にある技術の発展を支援することを目的としている。QCCFの助成金は、20万豪ドルから400万豪ドル(約1,900万円から3.8億円)の範囲で、36カ月にわたって支払われる。


1つ目のプロジェクトはDiraqが主導するもので、助成金は3,004,551濠ドル (約2.8億円)。Diraqが最初の製品であるクラウドアクセス可能な10量子ビットプロセッサを3年間で商業化できるようにすることを目標としている。


2つ目のプロジェクトはQ-CTRLが主導し、助成金は234万2202豪ドル(約2.2億円)である。金融セクター向けの量子/古典のハイブリッドコンピューティングサービスを構築。Q-CTRLのエラー抑制技術を活用してエラーを除去し、エンドユーザーにより最適で有用な回答を提供する。


追加情報は、両社からプレスリリースが提供されている。また、QCCFプロジェクトの概要とNSW政府が発行した資金提供プロジェクト通知がこちらのリンクから入手できる。



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オリジナル記事:Quantum Computing Report

https://quantumcomputingreport.com/

翻訳:Hideki Hayashi

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