Qilimanjaro Quantum Tech は、スペイン・バルセロナに拠点とする量子ハードウェアのスタートアップであり、超伝導ベースの量子アニーラーを使用するアナログ量子プロセッサを開発している。GMV は、スペインの株式非公開のテクノロジー企業で、12カ国に3,000人以上の従業員を抱えている。両社は、バルセロナのスーパーコンピューティング・センターCentro Nacional deSupercomputación (BSC-CNS) に2基の量子プロセッサを設置することで提携した。このプロセッサは、世界で最も強力なスーパーコンピューターの 1つになると言われる次期スーパーコンピューター MareNostrum 5 に統合される。今年の7月までに MareNostrum 5 、今年の第3四半期に量子プロセスのインフラを設置し、年末までに完了する予定である。
Qilimanjaro は、量子チップと関連するアクセス制御ソフトウェアの提供、および設置・保守を担当する予定。
GMVは、古典的なシステムおよびネットワークインフラを担当する。設置完了後、BSC は欧州の研究者や企業にクラウドアクセスを提供し、物流、金融、エネルギー、製薬、材料などの分野の問題解決に役立てていくことになっている。このプロジェクトは、EspañaDigital 2026プログラムの一部である欧州委員会の欧州復興計画および国家人工知能戦略 (ENIA) からの Next Generation 資金によって賄われる。今回の提携に関する詳細はバルセロナ・スーパーコンピューティング・センターのプレスリリース を参照。
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原記事(Quantum Computing Report)
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi
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