[ Q-CTRL’s Quantum Sensor Stack ]
GNSS(全地球測位システム)が利用できない環境下にあって、軍事ナビゲーションの代替システムを確保できるかどうかは、政府機関にとって共通の懸念事項となっている。敵が GNSS信号を妨害する、衛星の故障、またはその他の理由もあるだろう。いくつかのグループが研究している解決策の一つは、量子技術に基づいた感度の高い正確なセンサーを開発することだ。
Q-CTRLは、オーストラリア国防省との契約を締結し、センサーの開発を行っていく。同社は、2022年に量子センサー部門を設立し、重力場や加速度の微細な変化を検知するためのソフトウェア定義の量子センサー技術を開発した。地球の重力場は均一ではないため、磁気センサーを使用して、現在の測定された重力場と以前に測定され地図に記録された重力場を比較することで位置を特定する。Q-CTRL が使用する主要な技術は量子制御ソフトウェアで、信号からノイズを取り除き、移動するプラットフォームに装着された場合でも精度を落とすことがない。さらに、センサーを素早く異なる測定対象への変更が可能になっている。
詳細は、Q-CTRLがオーストラリア国防省とのパートナーシップを発表したニュースリリース 、また、彼らの量子センサー技術に関する情報が提供されている Webページ 、最近公開された技術論文では、彼らの堅牢な制御技術が、動的な環境でデバイスの感度をいかに向上させるかが説明されている。その論文は、こちらのリンク から。
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原記事(Quantum Computing Report)
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi
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