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Quantinuum、接続デバイス向けの安全な暗号鍵を生成する 「Quantum Origin Onboard」 を発表


[ Diagram of Quantum Origin Onboard Operation. Credit: Quantinuum ]



暗号化通信において、高いエントロピーの暗号鍵を持つことは最大のセキュリティ案件である。インシデントは、攻撃者が鍵にある固有の弱点を突いて、システムに侵入することでおこっている。非決定論的な量子力学に基づく暗号鍵は、量子システムが確率的であり、正確に何をするかを予測することが不可能であるため、最も優れた鍵を提供できるといえる。


2021年12月、Quantinuum Quantum Origin という製品を発表した。Quantum Origin は、Hシリーズ量子プロセッサ上で生成される完全にランダムで非決定論的な数値を提供する、ランダム数生成(QRNG)サービスである。このランダム数は、ソフトウェアが生成する疑似乱数鍵の他の方法と比べて、組織のセキュリティ強化を実現することができる。QRNGサービスは Quantinuum のクラウドで提供され、ユーザーが新しいランダム数を必要とする場合には、すぐにアクセス可能となっている。


続いて Quantinuum は、Quantum Origin Onboard と呼ばれる派生製品を開発。組み込みデバイスなど一部のアプリケーションでは、新しい暗号鍵を作成するたびに常にクラウドに依存しなければならないのは不便だろう。そのため、Quantum Origin Onboard では、直接のランダム数を生成して暗号鍵として使用する代わりに、ランダムなシードを生成する。このシードは、一度だけ Quantinuum が提供するソフトウェアに配信され、エンドユーザーがシステム内にもつリソースと共に、追加のランダム情報と混合させる。このプロセスにより、暗号鍵の生成に必要な新しいランダム数を、クラウド上で毎回リクエストする必要がない。ハードウェアの変更は必要なく、ソフトウェアは Linuxカーネル や OpenSSLモジュールと簡単に統合させることができる。


Quantum Origin Onboard に関するその他の情報は、プレスリリース ウェブページ 、こちらの1ページ概要シート 、そしてソリューションガイド を参照。



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原記事(Quantum Computing Report)

https://quantumcomputingreport.com/


翻訳:Hideki Hayashi

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