QuantWare は、量子産業における独自のビジネスモデルを追求している。これはPC業界にマイクロプロセッサチップを提供する Intel のアプローチに類似している。同社は、独自の量子プロセッサを構築し、量子クラウドサービスを提供するのではなく、QPU(Quantum Processor Units)チップの開発に重点を置いており、それらのチップをエンドユーザーに販売し、ユーザーはそれらを使用して独自のシステムを構築する。QuantWareは、これによりエンドユーザーが外部ベンダーからの購入に比べ 1/10のコストで量子マシンにアクセスできると述べている。
しかし、個々のコンポーネントから独自の量子プロセッサを構築することは現在のところ困難である。QPU チップ自体の他に、誰かが希釈冷凍機を調達し、電子機器やソフトウェアなどを制御し、個々の部品をスムーズに統合して量子コンピュータを動作させる必要があるからだ。これを少し身近にするために、QuantWare は Quantum Machines と提携し、QuantWare の 25量子ビットの Contralto QPU と Quantum Machines の OPX+制御エレクトロニクス、および彼らの Quaパルスレベルプログラミング言語を組み合わせた事前構成パッケージを提供する。この統合には、Quantum Machines のルーチンが含まれているため、QuantWare チップセットで自動キャリブレーションを行うことで、ユーザーは数日かかるこの作業を手作業で行う必要がなくなる。
両社のパートナーシップに関する詳細については、Quantum Machines が提供するニュースリリース を参照。
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原記事(Quantum Computing Report)
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi