Quantum Simulation Technologies, Inc.(QSimulate)は、2xN、東京IPC、京都iCAPから250万ドルの資金を獲得した。同社は、量子物理学に基づく創薬プラットフォーム「QSP Life」を中心に事業を展開している。このプラットフォームにはQUELO、QuValent、QuantumFPがあり、ドラッグデザインの様々な側面をカバーしている。
QSimulateは、独自の量子物理学を基にしたアルゴリズムを採用し、大規模な生物学的問題の解を予測する。その技術は、量子力学を初めて定量的に薬物設計に応用し、比類なき精度で予測することを可能にした。それにより新しい治療クラスの計算科学的研究への道が開かれたと言えるだろう。
Google Quantum AIとの提携により、化学、材料、生体分子の問題に対するフォールトトレラント量子コンピューティングアルゴリズムの開発に貢献してきた(この研究についてのブログはこちらのリンクから)。この共同研究は、既存のQSimulate技術に支えられた量子領域における将来のアルゴリズム設計の基礎を築いた。同社は日本のJSR株式会社とも協力している。
QSimulate の戦略的進歩により、同社はデジタルディスカバリーの時代に対応できるようになった。物理ベースの AIを統合することで、QSimulate の学習モデルは分子設計における正確な AI予測と AIエラーを区別することができる。
詳細は投資を発表したQSimulateのニュースリリースを参照。
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オリジナル記事:Quantum Computing Report (by GQI)
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi
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