ここのところ、古典的なコンピューティング業界ではレイオフの状況が残酷です。直近で発表された技術系のレイオフでは、Metaが11,000人、Amazonが10,000人、Ciscoが4,100人、Twitterが3,700人、Uberが3,700人と、数え上げればきりがないほど。。。
2022年11月現在、ウェブサイト「Layoff.fyi」は、2022年にこれまでに 859社のテック企業が合計137,492人をレイオフしたと試算しています。ちなみに Alphabetは近々、さらに最大で1万人を放出するという噂があります。
たぶんクラウドには明るい兆しがあるでしょう。量子産業会議でいつも話題になるのは、量子企業が適格な候補者を採用することの難しさです。近年では、Covid時代に古典的なコンピューター企業が開発を拡大し、また、別の都市に本社を置く会社に入社しやすいように在宅勤務制度を導入するなど、競争が激しくなったこともその原因の1つになっています。
量子産業の仕事では、量子物理学の博士号を取得しなくても活躍できるポジションがとても多いことを覚えておく必要があるでしょう。QED-Cは今年初めに 「Assessing the Needs of the Quantum Industry (量子産業のニーズの評価) 」 と題した調査を発表し、量子産業で需要のあるスキル、専攻、職種、学位レベルには幅広く多様性があることを明らかにしました。私たちがこれまで見てきたところ、量子企業内では古典的なコンピューティング技術を展開することに多くのニーズがあります。典型的な仕事としては、チップの設計、量子プロセッサーへの古典的コンピューティングインターフェースの開発、ソフトウェア開発キットの開発などなど。
技術系レイオフから得られる人材が、すべて量子の仕事に適しているわけではありませんが、もちろん中には適任者もいるはずです。量子業界に入りたいと考えている中堅技術者は、いくつかの入門コースを受講して、必要なキーワードを学び、量子企業内の博士号取得者の理論家と協力しながら進んでいくことも可能でしょう。検討すべきコースとしては、 edXが提供しているいくつかのコース だけでなく、 MIT xProシリーズ などでしょうか。また、「Quantum Computing Report」の教育ページ でも自習用のビデオ講義をいくつか掲載しています。
古典的なコンピュータ業界出身で量子業界への転向を考えている方は、先の情報をチェックすることをお勧めします。量子関連企業のリクルーターは、このような人材を採用することを考えてみてください。生産性を高めるために多少の OJTは必要かもしれませんが、目標設定、コミュニケーション、チームワーク、プロジェクト管理、組織化など、大学を卒業したばかりの人には不足しているかもしれない、古典的な経験から学んだスキルも持ち合わせているはずです。