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SandboxAQ、暗号アルゴリズムのオープンソースフレームワークとメタライブラリ「Sandwich」を発表


[ Diagram of Sandwich and How It Is Structured to Work. Credit: SandboxAQ ]



これまでに幾度となく言及してきたように、今日のコンピュータ・ネットワークで使用されている暗号プロトコルを、将来の量子コンピュータ時代に安全かつ耐性を持つためには、ITコミュニティは今後数年のうちに大きな変更を行う必要がある。このプロセスにおいて強調すべき特徴は、「暗号アジリティ(Crypto-Agility)」と呼ばれている。よりモジュール化された暗号フレームワークを提供することによって、IT部門がアップグレードを実行する際の複雑さが減少し、セキュリティの向上、エラーの減少、そして将来の変更に対して柔軟性が向上だろう。SandboxAQは、Sandwich フレームワークとメタライブラリを導入し、これらの目標の達成を支援している。


Sandwich のベータ版は、既に GitHub で公開されているためすぐに試すことができる。これは、開発者がアプリケーションで (複数の) 暗号ライブラリを使用するための単純な統合APIを提供するもの(複数言語のオープンソースライブラリを提供する)。SandboxAQ は第三者にセキュリティレビューを実施してもらい、完全リリースの前にいくつかの更新とバグ修正を行う。特徴の一つは、C、C++、Python、Go、および Rust のプログラミング言語をサポートしているため、開発者が選択しやすいという点がある。


このソフトウェアは、OpenSSL、BoringSSL、および libOQS(量子セキュリティのためのオープンソースライブラリ)をサポートしている。開発者に使いやすいAPIを提供し、ベストプラクティスの暗号を安全に使用できるようにし、組織が量子インフラへの移行を加速できるよう支援するだろう。


Sandwich についての詳細は、同社のWebサイトのブログ記事 データシート 製品ページ 、そしてコードは GitHub のリポジトリ に掲載されている。



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原記事(Quantum Computing Report)

https://quantumcomputingreport.com/


翻訳:Hideki Hayashi

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