最初の投資は、英国研究イノベーション(UKRI)による 4,500万ポンド(81.8億円)の資金提供。この資金は、以下の4つの分野に分けられている。
位置、航法、およびタイミング(PNT)のための量子技術を探究するための資金として、800万ポンド(14.5億円)を 12のプロジェクトに提供
ソフトウェアによる量子計算の推進に、600万ポンド(約11億円)を 11のプロジェクトに提供
量子コンピューティングの応用に関し実現可能性の調査に、600万ポンドを 19のプロジェクトに提供
小規模ビジネス研究イニシアティブ(SBRI)を通じて、量子技術を活用した位置情報、航法、およびタイミング(PNT)に関する取り組み支援として2,500万ポンド(約45.5億円)を 7つのプロジェクトに提供
この新しい資金提供は、科学大臣 George Freeman が、[ the London Tech Week ]で発表したもの。詳細については、UKRI のWebサイトに掲載されたニュースリリースを参照。
2つ目の投資は、イギリス国立量子コンピューティングセンター(NQCC)によって発表されたものだ。イギリスでの量子コンピューティングのテストベッド(つまり、プロトタイプの量子コンピュータ)の開発に3,000万ポンド(38.4百万ドル)の資金が提供される。NQCCは、2023年6月26日までに提出期限がある、興味表明(EOI:Expressions of Interest)の募集を行っている。提案には、ゲートベースおよびアナログ量子コンピューティングのテストベッドの両方が含まれるが、テストベッドはシステムレベルで動作し、量子アルゴリズム、またはアナログ量子プロセスを実行できなければならない。このコンペティションは、イギリスに登録された組織、またはイギリスに登録されたオフィスを持つすべての組織・団体に開放される。EOIの提出が評価された後、Innovate UK とのパートナーシップで運営される Small Business Research Initiative(SBRI)の完全なコンペティションが2023年9月に開始される。
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原記事(Quantum Computing Report)
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi